ワード単位・時間単位の請求
翻訳が実際に請求される形のまま請求書を組み立てられます。ワード単位、時間単位、案件単位、ファジーマッチ段階、最低料金まで。
明細はどう計算されるか
各明細は数量と単位(ワード、時間、案件一式)を持ち、単価は入力し直すのではなく顧客に割り当てた料金表から取り込まれます。ファジーマッチ段階はワード数の一致部分を割り引き、合計が下回る場合には最低料金が適用されます。完成した請求書は、屋号・住所・銀行口座を記載した PDF として出力されます。
各マッチ段階の単価比率
以下は翻訳会社が最も一般的に適用する比率で、新規ワード単価に対する割合として示しています。これは法律ではなく慣行です。ベンダー契約では任意のグリッドを設定できますし、直接取引の顧客はグリッドを設けないのが普通です。LingoDesk は 5 段階ではなく 7 段階を保持し、95〜99% マッチを 85〜94% の帯から分離し、コンテキストマッチを加えています。さらに各段階を割合ではなくワードあたりの絶対単価として保存するため、この表と異なるグリッドを持つ顧客でも正確に価格計算できます。
| マッチ段階 | 新規ワード単価に対する割合 |
|---|---|
| 新規ワード | 100% |
| ファジーマッチ 75〜84% | 60% |
| ファジーマッチ 85〜94% | 30% |
| 100% マッチ | 15% |
| リピティション | 10% |
1 案件を、明細ごとに価格計算する
新規ワード単価が 0.12(その料金表が定める通貨で)の料金表と、以下のワード数を含む解析結果を例にします。各段階はそれぞれの単価で個別に計算され、平均化は一切行いません。表示単価のままなら 4,050 ワードで 486.00 になりますが、解析によって 108.60 が差し引かれ、この案件が実際に支払われる単価はワードあたり 0.0932、料金表の数値の 78% になります。すべての明細が表示されるので、内訳を確認できます。
| マッチ段階 | ワード数 | ワード単価 | 明細金額 |
|---|---|---|---|
| 新規ワード | 2,500 | 0.1200 | 300.00 |
| ファジーマッチ 75〜84% | 800 | 0.0720 | 57.60 |
| ファジーマッチ 85〜94% | 400 | 0.0360 | 14.40 |
| 100% マッチ | 200 | 0.0180 | 3.60 |
| リピティション | 150 | 0.0120 | 1.80 |
| 合計 | 4,050 | 0.0932 | 377.40 |
汎用の請求ツールで金額が合わなくなる理由
汎用の請求ツールが扱えるのは、1 つの数量、1 つの単価、1 行の明細だけです。5 段階を前にした翻訳者の選択肢は 2 つしかありません。ひとつは、手計算で出した平均単価で全段階を 1 行にまとめること。この場合、根拠は失われ、半年後には、なぜその案件が 486.00 ではなく 377.40 になったのかを誰も再現できません。問い合わせてくる経理担当者にはなおさら説明できません。もうひとつは、全ワード数を表示単価で請求し、後からクレジットノートを出すこと。これはさらに悪手です。翻訳の請求書に対するクレジットノートは、翻訳会社には価格設定ミスと映ります。そしてベンダー評価は、入金が済んだ後も価格ミスを長く記憶します。
ここでの請求書の組み立て方
ワード数は案件に登録します。段階ごとに 1 つの数値を、解析結果が出力する順序で入力します。その顧客に割り当てられた料金表は各段階の単価を保持しているため、請求書を作成すると各段階がそれぞれの単価で乗算され、ワード数のある段階ごとに 1 行が出力されます。こうして請求書は解析結果と同じ並びで読め、両者を並べて突き合わせられます。特急案件は、単価を密かに引き上げるのではなく、割増分を独立した明細として追加します。割増が見える顧客は、あなたの単価ではなく割増について交渉するからです。合計が最低料金を下回る場合は最低料金が適用されます。出力されるのは、あなたの屋号、住所、口座情報を記載した PDF です。
翻訳会社向けの請求書と直接顧客向けの請求書は、同じ書類ではない
解析結果を送ってくるのは 2 者のうち一方だけです。翻訳会社はマッチグリッドを指定し、発注書番号を請求書の表面に記載するよう求め、あなたではなく先方が定めた支払条件で支払い、先方の通貨で決済します。直接顧客が送ってくるのはファイルと納期だけです。解析も、発注書も、こちらから申し出ない限り割引グリッドもなく、価格は満額かプロジェクト一式の固定料金になります。顧客区分、発注書番号、支払条件、請求通貨はいずれも記録上の項目であり、記憶しておくものではありません。だからこそ 1 つの請求画面で両方の書類を正しく作成できます。